古河機械金属グループ

Business事業紹介

これまでのITも、
この先の未来も。
技術の進化を、
私たちが支えていく。

「次世代の半導体」としてガリウムヒ素半導体の特性に早くから着目し、原料となる高純度金属ヒ素の量産に成功したのが1972年。以来、古河電子は半導体やレーザーといったITの進化に欠かせない技術を、その材料や部品を作ることで支えてきました。

私たちの製品分野は高純度材料にとどまらず、窒化アルミ(AIN)セラミックスや光学部品、コア・コイルなどへも大きく広がり、最新IoT技術や顔認証技術・パワー半導体など、多様なエレクトロニクス製品で使われるようになりました。

今までも、これからの未来も。
世界の最新技術を支え続けることで、豊かで快適な社会づくりに貢献していきます。

古河電子の4つの製品群

高純度材料、コア・コイル、窒化アルミセラミックス、光学素子・ユニットの4つの製品群から構成されており、半導体や自動車、エレクトロニクス製品に欠かせない各種素材・素子を開発・製造しています。

高純度材料

高純度金属ヒ素のトップメーカーとして
高純度金属・高純度化合物が通信技術の進化を支えています

シリコン半導体にはない特性を持った「ガリウムヒ素半導体」の原料として、高純度金属ヒ素の量産化に日本で初めて成功。以来、当社は高純度金属ヒ素の国内唯一のメーカーとして、国内需要の大半を供給すると同時に世界トップシェアを誇っており、純度は最高で99.999995%(7N5)に達します。

高純度金属ヒ素

発光効率が高く、また高い周波数で動作可能なガリウムヒ素半導体は、赤色LEDやレーザー、衛星通信などから、スマートフォン・タブレット端末、高速無線LANのキーパーツなどにも利用されてきました。そのガリウムヒ素半導体の製造に欠かせないのが、高純度の金属ヒ素です。
近年では自動運転の赤外線レーダー、顔認証システム、血中酸素濃度計など、多様なエレクトロニクス製品に用途が広がっています。

高純度金属ヒ素

ガリウムリン多結晶・高純度化合物

発光ダイオードの原料となるガリウムリン多結晶や、半導体に元素をドーピングするための高純度化合物を各種製造しています。ヒ素、リン、硫黄、セレンなどを原料とし、高い圧力が必要で合成が非常に難しい化合物を圧力制御しながら合成しています。

ガリウムリン多結晶
各種高純度化合物

コア・コイル

ノイズを減らす エネルギーを溜める・変換する
電源や回路の安定化・高効率化に貢献しています

自動車のコンピューター化や、PHVやEV、燃料電池車など電動化が進む中、車載用コイルは必要不可欠となり、同時に高い信頼性が求められるようになりました。車載用のほか、産業機械の電源などに使われるコイルについても、コアの材質、大きさ・形状、コイルの電気特性など、設計段階から用途に応じてきめ細かく提案しています。

優れた高圧プレス成形技術で、センダストやアモルファスダストなどの硬い粉を成形でき、アモルファスダストのコイルを世界で初めて製品化したのが古河電子。長年、車載向けに培った技術と品質を活かし、様々な種類の磁性材料からバリエーション豊富なコア・コイルを製造することが可能です。

使われる場所に応じて、求められるコイルの働きは1つ1つ異なります。どの使い方ならどの材料が適切か、その設計段階からお客様と共に開発することで、最適なコア・コイルを提案し、電源・回路の安定化・高効率化に貢献します。

トロイダルコイル
大電流リアクトル
アキシャルコイル

窒化アルミ(AIN)セラミックス

優れた熱伝導性と、電気絶縁性をあわせ持つセラミックス
数ミクロンのフィラーから大型の焼結部品まで、多様な形状でお客様のご要望にお応えします

金属アルミニウムと同等の熱伝導性がありながら電気を通さないという特性を持つ窒化アルミニウム。その特性を活かした、半導体製造装置用部品・基板・フィラーといった製品を展開しています。

半導体装置用部品

熱を逃がしやすく熱衝撃にも強い窒化アルミセラミックスは、その優れた耐プラズマ性と、シリコンに近い熱膨張率を持つことから、シリコンウエハーを受ける治具部分に使用され、部品の交換頻度低減などにも貢献しています。
古河電子の焼成技術により世界最大クラスの窒化アルミセラミックス部品を製造できることから、ウエハーの大口径化にも対応して参ります。

半導体装置用部品

基板

高い放熱性と、電気絶縁性の両方を実現できる窒化アルミセラミックス基板は、絶縁しながら熱を逃がす役割として、5G時代のパワー半導体や光通信レーザー用の放熱基板として使用されています。

基板

フィラー

窒化アルミニウムを球状に焼結したフィラーは樹脂への充填性に優れ、熱伝導率を大幅に上昇させることができるため、放熱シートなどに使われています。電子部品の小型化、高集積化が進む中で放熱が大きな課題となっており、窒化アルミフィラーが放熱性向上に貢献します。

フィラー

光学素子・ユニット

レーザー用光学部品・加工ヘッドから回折光学素子まで
赤外領域の光学部品をニーズに合わせて設計・製作しています

特定波長の赤外線を通し、集光、コントロールする機能を持つ赤外線レーザー用レンズを含む光学素子。赤外領域に特化した多種多様な光学材料と、それを応用した光学素子、加工ヘッド、光学ユニットなど、お客様の用途・ニーズに合わせて、最適な材料の選定から設計まで一貫して行っています。

赤外用光学素子

希望の透過波長にあわせて、ZnSe・ZnS・Ge・Siなど、最適な材料を選定。材料の研磨からコーティングまで一貫生産で、オーダーメイドで加工しています。材料に応じた適切な加工の条件・加工方法といった、多数のノウハウを蓄積しています。

赤外線用レンズ

高出力レーザー加工ヘッド・
光学ユニット

レーザー出力に応じた光学設計からケーシングまで、お客様のニーズに合わせた加工ヘッドの製作が可能。また、組レンズ等の光学ユニットの設計・製作も可能です。

6kW水冷ヘッド

回折光学素子(DOE)

光の回折現象を利用して、1本のレーザーを複数の光に分けることで様々な形の光を作り出すことができるのがDOEです。表示やセンサー用だけでなく、高出力レーザー加工に適用することで、レーザー加工の高品質化を実現しています。

回折光学素子(DOE)